GMOあおぞらネット銀行の担当者にインタビュー

バーチャルオフィスで法人口座を開設できるのか

GMOあおぞらネット銀行、GMO INTERNET GROUPのロゴを背景に立つ金子邦彦氏の写真

起業の最初の壁「口座開設」を突破する。
GMOインターネットグループの銀行×バーチャルオフィスという最適解。

働き方の多様化に伴いスピーディかつ低コストで事業を始められる「バーチャルオフィス」は、現代の起業におけるスタンダードとなりつつあります。
しかし「起業直後では銀行口座が開設しにくい」という課題は、依然として多くの起業家の前に立ちはだかります。

この課題に正面から向き合いグループの総合力で解決策を提示するのが「GMOあおぞらネット銀行」と「GMOオフィスサポート」です。
なぜ銀行がバーチャルオフィス事業の設立に参画したのか、多くの起業家から支持される背景には何があるのか。

GMOオフィスサポートの取締役も兼任するGMOあおぞらネット銀行の金子邦彦執行役員に、その強力な連携の裏側と起業家への想いを伺いました。

GMOあおぞらネット銀行の担当者プロフィール

金子邦彦氏
GMOあおぞらネット銀行 執行役員 兼 事務センターグループ長 金子 邦彦氏

大学卒業後、SIerが設立したベンチャーに1期生で入社。
SEとして開発に従事しその後Sierで営業のキャリアを積む。
43歳でGMOクリック証券に転職し、システム企画やコンプライアンスの責任者として従事。
その後GMOあおぞらネット銀行立ち上げに参画し2019年に同行執行役員に就任。
2021年にGMOオフィスサポート設立にともない同社取締役に就任。

銀行が「バーチャルオフィス」設立に参画した理由

GMOオフィスサポート担当者

本日はありがとうございます。
まず御社が当社の設立に株主として参画された理由からお聞かせください。
銀行がバーチャルオフィス事業に深く関わるのは珍しい取り組みかと思います。

金子氏

我々GMOあおぞらネット銀行は設立当初から法人口座、特にスモール&スタートアップ企業の皆さまへのサービス提供に注力してきました。
実際に当社で口座を開設される法人のお客さまのうち7割が創業1年未満の企業さまです。
おかげさまで法人口座開設数は20万口座、預金残高は1兆円を突破し多くの起業家の皆さまに選ばれる銀行へと成長できました。

GMOオフィスサポート

7割が創業1年未満とは驚きです。まさに「起業家のための銀行」ですね。

金子氏

そうありたいと願っています。
そして多くの起業家を支援する中で見えてきたのがGMOインターネットグループ全体で貢献できる領域の広さでした。
事業を始めるにはドメインやサーバー、そして事業用の住所と銀行口座は必須ですよね。
グループ内にこれだけ起業家向けの商材が揃っているなら連携することでより強い起業支援ができると考えました。
特に「住所」と「銀行口座」はセットで課題になることが多い。
ならばバーチャルオフィスを同じGMOインターネットグループで立ち上げ、起業家のみなさまが安心して事業を始められるインフラを創ろうと考えました。
その想いを形にするため当社もGMOオフィスサポートへ資本参加し私自身も取締役として経営に参画しています。
これは「単なる業務提携ではない」という我々の本気度の表れです。

「事業への熱意」で審査する。GMOあおぞらネット銀行が起業家に支持される理由

GMOオフィスサポート

御社ならではの、起業家に寄り添うサービスが充実しているとうかがっていますがお聞かせください。

金子氏

はい。特に力を入れているのが口座開設の審査プロセスです。

当社としても事業実態を把握するため契約書や請求書など「具体的」かつ「客観的」な情報を提出していただけることが望ましいのですが、創業初期は十分な事業計画書や取引実績を示す書類が揃わないことも多いと思います。
しかし一方で書類だけで判断されては未来ある事業の芽を摘んでしまいかねません。
当社としても実際の活動内容や収益化の見込みが具体的に説明できれば、起業直後でも口座開設できるケースは多くあります。
そのため当社では顧客とのやり取り履歴やSNSなど幅広い情報をご提供いただきたいと考えています。

また、創業初期は十分な事業計画書や取引実績を示す書類が揃わないことが多いことも課題として認識しており、現在「AI-WEB面談」という新しい仕組みを導入検証しました。
これはAIによる質問にお答えいただく形の面談ですが、書類だけでは伝えきれない事業への熱意や将来性をご自身の言葉で語っていただくためのものです。
当社は事業者さまの「想い」をしっかりと受け止めたいと考えています。

次に振込手数料です。起業初期は1円でもコストを抑えたいものではないでしょうか。その大きな負担となるのが振込手数料です。
そこで当社では法人口座は条件なしで他行宛の振込手数料を一律143円に設定しました。
手数料を気にせずビジネスを加速していただきたいという想いからです。

最後に日本政策金融公庫の融資金返済の口座振替や、社会保険料の自動引き落としに対応している点も支持いただいています。
忘れてしまいがちな社会保険料の支払い忘れを防げるだけでなく、経理業務の効率化にもつながるとお客さまからは非常に好評です。
創業融資の返済の口座振替にも対応しているため、融資を検討している起業家の皆さまにとってもメリットが大きいと思います。

グループ内で銀行とバーチャルオフィスがある強み

GMOオフィスサポート

資本関係だけでなく御社と当社はサービス面でも具体的な連携が進んでいますよね。
グループ連携の強みについてもう少し詳しく教えていただけますか?

金子氏

はい、御社との連携では起業家の皆さまの「手間」と「不安」を徹底的に解消することにこだわっています。
第一に、お申し込みの手間を削減しています。
GMOオフィスサポートでのお申し込み時に入力された情報を、当社の口座開設申し込みシステムに連携させることでお客さまが同じ情報を何度も入力する手間を省きシームレスな体験を実現しました。

第二に、専用の問い合わせ窓口を設置しています。
万が一口座開設でご不明な点があっても、GMOオフィスサポート会員さまであれば専用窓口にご連絡いただくことで私たちが責任を持ってサポートします。
「銀行とバーチャルオフィスのどちらに聞けばよいか分からない」といった不安を感じさせません。

そして第三に、事業者さま同士の交流会を共同で開催しています。
口座開設はゴールではなくスタートです。
その後の事業成長に繋がるように、ビジネスマッチングや情報交換の場を提供することも我々の重要な役割だと考えています。

テクノロジーと伴走支援でNo.1ビジネスバンクへ

GMOオフィスサポート

手続きの簡略化から事業成長の支援までまさに伴走者ですね。
御社が目指す未来の姿についてお聞かせください。

金子氏

私たちのビジョンは「すべては、お客さまのために。No.1テクノロジーバンクを目指して。」です。
これは単にITに強い銀行という意味ではありません。
GMOインターネットグループの強みであるテクノロジーを駆使してお客さまの「手間」「時間」「コスト」を極限まで削減し、本来の事業に集中できる環境を提供することを意味します。

例えばWeb完結・印鑑レスでの口座開設はもちろん、API連携による会計ソフトとの自動連携や安価な振込手数料、交流会の開催など事業運営のあらゆる場面でメリットを感じていただけるサービスを拡充しています。

私たちの役割は単に口座という「器」を提供することではありません。
GMOオフィスサポートと共に起業の第一歩をサポートし、さらにその後の事業成長のフェーズにおいても融資やビジネスデビットカードといった金融サービスを通じて事業の成功まで伴走する「パートナー」でありたいと考えています。

不安をなくし、誰もが挑戦できる社会へ

GMOオフィスサポート

お話をうかがい御社がここまで起業家の「想い」に寄り添おうとしていることは、多くの方にとって大きな希望になると思います。

金子氏

ありがとうございます。最後にこれから起業を目指す方々へお伝えしたいです。
起業には希望と同じくらい手続きや資金面での不安がつきものです。特に事業所の確保や銀行口座の開設は、最初の大きなハードルかもしれません。

しかしもう心配はいりません。私たちGMOあおぞらネット銀行とGMOオフィスサポートは、そのハードルを限りなく低くし皆さまが情熱を事業に注ぐことだけに集中できる環境を整えました。

私たちは書類だけでなく熱意を見ています。
GMOインターネットグループが一体となって起業家さまの挑戦を全力で応援します。ぜひ安心して未来への第一歩を踏み出してください。

GMOオフィスサポート

金子執行役員、本日はありがとうございました。

まとめ

今回のインタビューでGMOあおぞらネット銀行が起業家さまの「想い」に寄り添う心強いビジネスパートナーであるとあらためて感じました。
私たちの連携は「バーチャルオフィスから始まる起業」をもっとスムーズで確実なスタンダードへと進化させると思います。

GMOオフィスサポートはこれからもGMOあおぞらネット銀行さまとともに、テクノロジーとGMOインターネットグループの力を最大限に活かし挑戦する起業家さま支援してまいります!

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