三井住友銀行の担当者にインタビュー
バーチャルオフィスでも法人口座を申し込みできるのか
起業家のための最強パートナー! 三井住友銀行の法人口座「Trunk」徹底解剖
~GMOオフィスサポート担当者が聞く、知られざる開発秘話と活用術~
近年起業する際のサービスとして「あたりまえ」になってきたバーチャルオフィス。
一方でビジネスに必要不可欠である銀行の法人口座の開設など、金融機関との取り引きについて「登記住所がバーチャルオフィスだと難しいのでは?」というご質問も頂戴します。またいわゆるネット銀行は開設できてもメガバンクは取り引きしてもらえないのでは、という声も耳にします。
2025年5月、GMOオフィスサポートはメガバンクである三井住友銀行と法人口座開設についての提携を開始しました。
今回は三井住友銀行の担当者さまに、バーチャルオフィスについてのお考えや口座開設のためのポイントをお聞きしました。
三井住友銀行の担当者プロフィール
法人デジタル企画室 室長代理 柳澤 隆大氏
2015年に三井住友銀行入行。一貫して新規事業開発・戦略立案に携わる。子会社2社の設立・事業経営・サービス開発、イノベーション拠点の企画運営、米テック企業との業務提携等を推進。TrunkではPMOとして全体統括と口座開設を中心とした業務刷新をリード。
今回はTrunkが生まれた背景やGMOオフィスサポートとの連携、そして起業家さまにとっての具体的なメリットまで徹底的にお聞きしたいと思います。本日はどうぞよろしくお願いいたします!
こちらこそよろしくお願いいたします。GMOオフィスサポートさまには日頃よりTrunkをご案内いただき心より感謝申し上げます。
起業家の皆さまのサポートに少しでも貢献できれば、私たちとしても大変光栄です。
メガバンクが、なぜ今ネットバンク? 時代が求める革新への挑戦
早速ですが長年にわたり日本の金融を支えてきたメガバンクである三井住友銀行さまがなぜ今「Trunk」というサービスを始められたのか、その背景についてお聞きしたいです。
既存の銀行サービスとの差別化はどのように考えているか、またどのような課題解決を目指しどのような未来を見据えていらっしゃるのでしょうか?
開発に至るまでの苦労話や秘話などがあれば、ぜひお聞かせください。
はい、長年銀行という立場でお客さまと向き合ってきた中で、時代の変化とともにお客さまのニーズも大きく変化していることを痛感していました。
特にスタートアップ企業や中小企業においては従来の銀行サービスではどうしても対応しきれない課題が顕在化しており、私たち自身も課題として認識していました。
例えば口座開設に時間がかかりすぎてビジネスチャンスを逃してしまう、口座維持費や振込手数料が高額で負担が大きい、手続きが煩雑で本業に集中できない、といった声が多く寄せられていました。
Trunkの開発にあたっては、これらの課題を一つ一つ丁寧に洗い出し解決策を検討していきました。
既存の銀行サービスとは全く異なるアプローチが必要だと考えゼロベースでサービス設計を見直しました。オンラインでの手続きを主体とすることでコストを徹底的に削減し、スピーディーな対応を実現し、時間と場所にとらわれずお客さまが本業に集中できる環境を提供したいと考えました。
開発にあたってはセキュリティ対策の強化や使いやすいインターフェースの開発、顧客サポート体制の構築など乗り越えなければならない壁が多くありました。
しかし起業家の皆さまの成功をサポートしたいという強い思いが、私たちを突き動かしTrunkの開発を成功に導くことができました。
実際に数多くの起業家の方々に直接生の声をお伺いし、サービス設計に反映してきた点も拘ったポイントです。
パートナーは熱い想いを持つGMOオフィスサポート! 共創が生み出す未来
大変興味深いお話をありがとうございます。
次に数あるバーチャルオフィス事業者の中から、GMOオフィスサポートをパートナーとして選んでいただいた理由についてお伺いできますでしょうか?
GMOオフィスサポートさまはバーチャルオフィス業界において圧倒的な知名度と確かな実績をお持ちであることはもちろん、何よりも起業家さまを支援したいという熱い想いをお持ちであることに共感いたしました。お客さまへのサポート体制も充実しており、多くのお客さまから厚い信頼を得ているのではないかと感じています。
Trunkがターゲットとする層とGMOオフィスサポートさまのお客さま層が合致していることはもちろんのこと、GMOオフィスサポートさまの持つ幅広いネットワークを通じてより多くのお客さまにTrunkを知っていただくことができると考えました。
またGMOオフィスサポートさまは単にバーチャルオフィスを提供するだけでなく、交流会を開催したりワークスペース関連のサービスを提供するなど起業家さまの成長を積極的にサポートされています。
そのような姿勢に私たちも共感し、共に起業家さまを応援していけるパートナーだと確信しました。
最短翌営業日での口座開設、手数料最安値水準…Trunkの強み
Trunkの強みについて改めて詳しく教えていただけますでしょうか?
Trunkの強みは起業家さまの皆さまの「こんなのが欲しかった!」を形にした点にあります。
単なる銀行口座ではなくビジネスの成長を加速させるためのツールとして設計されています。
具体的には以下の5つのメリットがあります。
- 驚きのスピード口座開設
- お申込みから最短翌営業日で法人口座開設が可能です。
郵送不要・来店不要・オンライン完結で手続きを済ませることができスマホで最短20分でお申込みが可能です。
そのため早く事業を始めたいという起業家さまのニーズにお答えできます。
- 業界最安値水準の手数料
- Trunkは、振込手数料が三井住友銀行内は無料、他行振込も145円(税込)と、圧倒的な低コストを実現しています。
これは従来の銀行の常識を覆す、スタートアップ企業や中小企業さまにもご利用いただきやすい価格設定かと思います。
- 煩雑な支払いを自動化
- 社会保険料等の自動支払いにも対応しております。
Pay-easyや口座振替等にも対応しており、経理業務の効率化に大きく貢献します。
煩雑な支払業務から解放され本業に集中いただけるようになるかと思います。
- スマホ完結で場所を選ばない
- 取引は専用アプリを利用してスマホで完結できます。
また三井住友銀行はATMも充実しており場所を選ばずに銀行取引が可能です。
- お得なクレジットカード
- 最大2.0%還元のビジネスオーナーズカードを同時申込可能です。
日々の経費をTrunkのクレジットカードで支払うだけで、ポイントが貯まりさらなるビジネスの成長に繋げていただけると思います。
スピーディーな口座開設を実現するために、Trunkではオンラインでの本人確認や書類提出を導入しています。
まだ事業実績が少ないステージの企業さまでも、Web面談で経験豊富な担当者がお客さまの事業内容を丁寧にヒアリングすることで必要な情報をお伺いします。
また審査システムを全面刷新することで、審査時間の短縮を実現しました。
Trunkでは最新テクノロジーと人の温かさを融合させることで起業家さまのご負担を下げつつ早期に口座開設できる体制をご用意しております。
ありがとうございます。まさに起業家さまのための至れり尽くせりなサービスですね。
実際にTrunkをご案内したお客さまからも「開設手続きが分かりやすく簡単」「申込みから開設までが早くて助かった」「手数料が安くていい」「スマホで簡単に操作できるのが便利」など、喜びの声を多数いただいております。
口座開設をスムーズに進めるために
口座開設にあたっては不安に思っている方も多いと思います。起業されたばかりの方であれば法人口座の開設自体に慣れていない方も多いのではないでしょうか。
特にバーチャルオフィスを利用している場合、法人口座が申込できるのか、厳しくなるのではないかと心配されている方もいらっしゃるかもしれません。この点についてもお話をお聞かせください。
口座開設をスムーズに進めるためにはお申込みの前に必要書類を事前に準備しておくことが重要です。本人確認書類や事業実態を示す資料など必要な書類を事前に確認しスムーズにアップロードできるように準備しておきましょう。
またTrunkでは、バーチャルオフィスを利用していることを理由に一律で口座開設をお断りすることはありません。
バーチャルオフィスはコストを抑えながら事業を始める上で非常に有効な手段であり、多くの起業家の方がご利用されていることは理解しています。
重要なのはバーチャルオフィスを利用しているかどうかではなく、事業の実態が伴っているかどうかです。
具体的には事業内容や取引先、資金の流れなどを総合的に判断します。
そのため事業内容を明確に説明できること、そして事業の実態を証明できる資料の準備が重要になります。
例えば、取引先との契約書や請求書、納品書などがあれば積極的にご提出ください。
Trunkが見据える未来とは? 起業家さまと共に描く、理想の社会
最後にTrunkが今後見据えている未来について教えていただけますでしょうか?
どのような未来を描き、どのような社会貢献を目指していらっしゃるのか展望をお聞かせください。
Trunkが目指すのは、起業家の皆さまを金融サービスの面から強力にサポートしビジネスの成長を後押しすることで日本経済を活性化させることです。
煩雑な手続きや高額な手数料を見直し、より多くの方が気軽にビジネスを始められる環境を整えたいと考えています。
今後は請求書支払い機能など追加サービスを順次拡充し、より幅広いサービスを提供することで起業家の皆さまのニーズに応えていきたいと考えています。
またAIを活用した支援サービスを提供することで起業家の皆さまの意思決定をサポートし、ビジネスの成功確率を高めていきたいと考えています。
Trunkを通じて日本経済の活性化に貢献することが私たちの最終的な目標です。
そしてTrunkに関わる全ての人々が夢を実現できる、そんな理想の社会を創り上げていきたいと考えています。
本日は大変貴重なお話をありがとうございました。Trunkの革新性、そして起業家さまをサポートしたいという熱い想いにあらためて感銘を受けました。
GMOオフィスサポートとしてもTrunkの魅力をより多くのお客さまに伝え、共に起業家の皆さまの夢の実現を応援していきたいと思います。本日は誠にありがとうございました!
こちらこそありがとうございました。GMOオフィスサポートさまとの連携をさらに強化し、より多くの起業家の皆さまの成功をサポートできるよう全力を尽くしてまいります。
今後ともよろしくお願いいたします。
まとめ
Trunkは単なる銀行という枠を超え、起業家さまのための心強いビジネスパートナーになろうという意気込みを感じました。
まだサービスは始まったばかりですがメガバンクならではの知見の高さや発展性も期待できると思います。
また企業にとってもメガバンクと取引があるということはビジネス上の強みとなるのではないかと思いました。
これまでは「メガバンクは事業実績が積み上がってから」というのが定説でしたがTrunkがリリースされたことで起業ステージからメガバンクとの取引検討ができるようになりましたのでぜひご活用いただければと思います。
GMOオフィスサポートはこれからも三井住友銀行さまと共に、起業家の皆さまの事業発展を応援し続けます!
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